asamuzaK.jp

タイトルは釣りですw document.documentMode === 11 と、1行で判別できます。

ただし、IE11を他のIEと一緒くたにして扱うと弊害の方が多いです。

IE11の変更点は、IE11 Preview における互換性の変更点 (Preliminary)にMS自身がまとめているが、そこに書かれていないことで、影響が大きそうなものが一つある。

従来のIE判別で重用されてきたIEかどうかをたったの1行で判別する方法が効かない。 つまり、コメント(/* */)で囲まれた@cc_onステートメントは文字通り単なるコメントとして無視される。

クリック

一方、IE独自実装のdocument.documentModeは依然有効（というか認識される）。

IE判別のコードとして var _isMSIE = /*@cc_on!@*/false, _ieVersion = (function(_doc, reg) { return _doc.documentMode ? _doc.documentMode : _isMSIE && _nav.userAgent.match(reg) ? RegExp.$1 * 1 : 0; })(document, /MSIE\s([0-9]+[\.0-9]*)/); この例では、IE11だと_isMSIEにはfalseが入り、_ieVersionは11が入る。

ということで、document.documentModeをみれば実は1行でもIEかどうかは判別可能ではあるがw、それはさておき、_isMSIEだけで判別していると、IE11はIEじゃないブラウザとして処理されることになるので、それによって思わぬ落とし穴に嵌りこむ可能性があるかもしれない。

もし、IE11も含めて確実にIEであることを見分けることが必要だという場合には、 if(!_isMSIE && _ieVersion < 1) { // not IE } else { // IE } とするか、いっそIEの判定コードを、例えば、 var _ieVersion = (function(_doc, reg) { return _doc.documentMode ? _doc.documentMode : /*@cc_on!@*/false && _nav.userAgent.match(reg) ? RegExp.$1 * 1 : 0; })(document, /MSIE\s([0-9]+[\.0-9]*)/), _isMSIE = _ieVersion > 0 ? true : false; と、このように変更しておいた方がいいかもしれない。

もっとも、IE11のWeb標準への対応状況を見る限り、IE11をこれまでのIEと同等のブラウザとして扱う必要がでてくるケースが今のところあまり思いつかないので、自分はたぶんやらないけどw（IE11固有のバグ回避くらいかなぁ？）

おまけ

@cc_onステートメントを利用したハックの弱点は、ClosureCompilerとかにかけると/*@cc_on!@*/がコメントとして削除されてしまうところにある。

そこで、@cc_onを使わずに、IE8まで使えていた別のハック（'\v' == 'v'）の例も一応挙げておく。

var _ieVersion = (function(_doc, reg) { return _doc.documentMode ? _doc.documentMode : '\v' == 'v' && navigator.userAgent.match(reg) ? RegExp.$1 * 1 : 0; })(document, /MSIE\s([0-9]+[\.0-9]*)/), _isMSIE = _ieVersion > 0 ? true : false;

これならClosureCompilerにかけてもダイジョーV（古杉…