理想と現実の間で妄想

MSのWindowsXPサポート終了時におけるIEの各バージョンの状況を勝手に予想してみた

いよいよ来年2014年4月のWindowsXPサポート終了まで丁度4ヶ月となった(ってなにが丁度なのかよくわからんがw)

で、理想(建前)をいえば、すでにIEは自動アップグレード対象となっているのだから、XPのサポート終了とともに考慮すべきブラウザはVistaのIE9以上でいい、ということにはなる。

しかし、そうは問屋が卸さないのが現実の常。 IE6やIE7に関しては、当サイトではすでに対応を打ち切っているけど問題はIE8。

現在のOSやブラウザの状況はというと、NetMarketShareの2013年11月時点のデータによれば、WindowsOSの各バージョン毎のシェアは以下のようになっている。

WindowsOSのシェア分布
シェア 補正値
Win 8.1 2.64% 2.90%
Win 8 6.66% 7.33%
Win 7 46.64% 51.32%
Win Vista 3.57% 3.93%
Win XP 31.22% 34.35%
Win Other 0.15% 0.17%
Total 90.88% 100.00%
NetMarketShareの2013年11月OSシェアを元に作成
右欄(補正値)はWindowsOS全体を100%とした場合のシェア

同様に、IEのバージョン毎のシェアはこんな感じ。

IEシェア分布
シェア 補正値
IE 11 3.27% 5.60%
IE 10 17.50% 29.99%
IE 9 9.25% 15.85%
IE 8 21.74% 37.25%
IE 7 1.34% 2.30%
IE 6 4.92% 8.43%
IE Other 0.34% 0.58%
Total 58.36% 100.00%
NetMarketShareの2013年11月ブラウザシェアを元に作成
右欄(補正値)はIE全体を100%とした場合のシェア

さて、このような現実を踏まえた上で、以下、妄想w

2014年3月末時点の状況を予測してみる

WindowsOSのシェアが9割を占めているのに対して、IEのシェアは6割弱なので3人に1人はWindowsだけどIEは使っていないというユーザになるが(私を含め)、仮に日頃IEを使っていないWindowsユーザのIEの状況もこのシェアに比例すると仮定するならば、現時点での各OS毎のブラウザの内訳はおおよそ次のようになっているんじゃないかと推察できる。

WindowsOS毎のIE内訳の推計
Win 8.1
2.90%
Win 8
7.33%
Win 7
51.32%
Win Vista
3.93%
Win XP
34.35%
IE 11
5.60%
2.90%
(100.00%)
2.70%
(5.26%)
IE 10
29.99%
7.33%
(100.00%)
22.66%
(44.15%)
IE 9
15.85%
11.92%~15.85%
(23.23%~30.88%)
0.00%~3.93%
(0.00%~100.00%)
IE 8
37.25%
10.11%~14.04%
(19.71%~27.36%)
0.00%~3.93%
(0.00%~100.00%)
23.63%~25.92%
(68.78%~75.46%)
NetMarketShareの2013年11月ブラウザシェアを元に作成
各データのカッコ内は当該OSにおける比率

ということで、現時点でWin7の人でもIE8のままな人がどうやら19~27%位はいるらしいorz

これがWinXPのサポートが切れる直前の2014年3月末時点ではたしてどうなっているのか?

今度は、WindowsOSのこの1年間のシェアの推移グラフ。

図表:WinOSのシェア推移
WinOSのシェア推移(2013年1月~11月)
NetMarketShareのOSシェア推移を元に作成

そしてIE。

図表:IEのシェア推移
IEのシェア推移(2013年1月~11月)
NetMarketShareのブラウザシェア推移を元に作成

これらのグラフから、次のようなことが推察される。

  • 7月から9月にかけてWinXP離れの大きな波がきていた。 今は小康状態だが、2014年4月にむけて、さらにもう一波(二波?)ありそう
  • Win8はすでに下降傾向に入っている
  • Win7のシェアは上昇傾向。 企業はWin8.1ではなくWin7を導入する例が多いといわれていることから、今後もWin7の上昇傾向は続きそう
  • また、Win8.1が今後どれだけシェアを増やすかは8から8.1へのアップグレードもさることながら、XPを使っている個人ユーザ次第?
  • ブラウザでは、7月にはIE8のシェアがわずかながらも増加に転じたが翌月には急落。 これはWinXPからWin7に移行した際にIE8になったもののWin7用のSP1をあてたとかでIE9以上(IE10含む)へのアップグレードが働いたから?
  • 一方、企業がXPからWin7に乗り換えた場合にはXP同様にIE8をそのまま使い続けた方が手間がかからないのでIE9以上へのアップグレードは当面行わない可能性がある。 したがって、IE8は無視できないほどのシェアを確保し続けそう
  • IE9とIE10は今後は下降の一途

と、もっともらしいことを並べたところで、2014年3月末時点ではこのようなシェアになっているのではないか、と予想。

まずはWinOS。

2014年3月末時点でのWindowsOSのシェア予想
予想シェア
Win 8.1 8.1%
Win 8 6.4%
Win 7 53.8%
Win Vista 3.8%
Win XP 28.3%
WindowsOS全体を100%とした場合のシェア

そしてIE。

2014年3月末時点でのIEシェア予想
予想シェア
IE 11 17.5%
IE 10 26.4%
IE 9 10.5%
IE 8 36.5%
IE全体を100%とした場合のシェア

ということで、これらを組み合わせたOS毎のIEの内訳はこんな感じになった。

2014年3月末時点でのWindowsOS毎のIE内訳の予想
Win 8.1
8.1%
Win 8
6.4%
Win 7
53.8%
Win Vista
3.3%
Win XP
28.3%
IE 11
17.5%
8.1%
(100.0%)
9.4%
(17.5%)
IE 10
26.4%
6.4%
(100.0%)
20.0%
(37.1%)
IE 9
10.5%
7.2%~10.5%
(13.4%~19.5%)
0.0%~3.3%
(0.0%~100.0%)
IE 8
36.5%
14.0%~17.2%
(25.9%~32.0%)
0.0%~3.3%
(0.0%~100.0%)
19.5%~21.3%
(68.9%~75.0%)
各データのカッコ内は当該OSにおける比率

結論

IE8はXPのサポート打ち切りにともなって全体としてはかなり減るものの、2013年4月以降も10%以上のシェアを確保し続けてしぶとく生き残りそう。 むしろIE9とかIE10の方が先に姿を消しちゃうんじゃないかと。

ということで、IE8は次のIE6となりそうな予感…orz

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